マインドフルネスの効果。記憶力や考察力が向上し、ダイエットにも。

Siena編集部
公開, 更新 , 瞑想・マインドフルネス

マインドフルネスをおこなうことで、ストレスの緩和、自律神経の安定、ホルモンバランスの調整などに効果がある、と最近の脳科学によって明らかになっています。2007年からGoogle社の研修の一環として取り入れられたことをきっかけに、アメリカを中心に多くの企業でマインドフルネスがおこなわれるようになりました。

世界規模で大きく注目されているマインドフルネスについて、ここでは科学的にどのような効果があるのか理解を深めていきましょう。

マインドフルネスの基礎知識

まず、効果を知る前にマインドフルネスそのものについて、基本的な知識をおさえておきましょう。

マインドフルネスとは、自分の内側を見つめ、客観的に自分の存在を見つめること。余計なことを考える必要はなく、心を無にする必要もありません。呼吸や感覚に意識を向けていくだけなので、誰でも簡単におこなうことが可能。

マインドフルネスのやり方

まず、背筋を伸ばした状態で座り、目を閉じます。鼻呼吸で深く呼吸しましょう。呼吸や座っている感覚に意識を向けていき、10分を目安におこないます。

自分が感じている感情や感覚を、落ち着いた心で客観的に観察することが大切です。

マインドフルネスの効果は?

マインドフルネスに関する基礎的な知識をおさえたうえで、科学的にどんな効果があるのか見ていきましょう。

脳に嬉しい変化をもたらす

ハーバード大学でおこなわれた研究によると、8週間にわたって1日20分間マインドフルネスをおこなうことで、海馬の灰白質の密度が高まることが判明しました。海馬は記憶を司っており、密度が高まることで記憶、自己意識、考察力が上がると言われています。

また、同研究により、偏桃体の密度が減少することも判明。偏桃体が過剰に働くと、不安や恐れを感じやすくなります。減少することで、ネガティブな感情が消えてポジティブに。

ながら食いを防いで、ダイエット効果も

2017年の欧州肥満会議で、マインドフルネスのダイエット効果を検証する研究がおこなわれました。80人の被験者を2つのグループに半分ずつ分け、片方は普通の生活、もう片方は食事のときにマインドフルネスをおこなう、という実験です。

食事をするとき、1口ずつ意識して味わい、観察しながら食べる、という違い以外は、同じ4ヶ月間生活です。マインドフルネスをおこなったグループは、平均して普通のグループよりマイナス1.6キロ体重が減少しました。理由は、食事に意識を向けてゆっくりと味わうことで、満腹状態を見極められるようになったから、と言われています。

ストレスを軽減させる効果も

マインドフルネスを通して、あらゆることを考えてしまう状態から、1つのことに意識する状態になると自律神経が整って、副交感神経が優位になります。精神的苦痛が少なくなり、ストレスの軽減に。うつ病の治療としても、マインドフルネスは利用されています。

また、副交感神経が優位になることで、免疫力アップにもつながり、健康面へのメリットも多いです。

共感性が向上する

マインドフルネスをおこなうことで、心のつながりを感じられるようになります。他者と接するときにも相手に寄り添うことができるので、思いやりを持つこともでき、人間関係の円滑化にも有効。

ビジネスにおけるマインドフルネスのメリット

仕事においてマインドフルネスを実践することで役立つメリットは、記憶力や集中力アップ以外にも、生産性の向上が挙げられます。

マインドフルネスを実践することで、仕事における意思決定のスピードを上げる効果があると言われています。ブリティッシュコロンビア大学とケムニッツ工科大学が2014年に発表した研究によると、マインドフルネスのトレーニングによって前帯状皮質が活発になることが判明しました。

前帯状皮質は自己コントロールに関わる部分で、気づきの能力や気づきを受容する能力の役割を果たしています。活発になることで、最適な判断を素早くおこなえるようになり、生産性アップにつながるのです。

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