マッサージで怪我をしたケースも。疾病がある場合は施術前に医師と相談しよう。

記事の著者:Siena編集部

消費者庁によると、法的な資格制度のない施術によって事故が起こったケースが2009年から約8年の間で1,483件寄せられています。

法的な資格制度がない施術とは、リラクゼーションマッサージ・整体・カイロプラティックなどです。医学的に人体へ危害を及ぼす恐れのある施術は禁止されているものの、施術内容は事業者によって異なります。

脊髄損傷や骨折など、治療期間が1か月以上に及ぶ重症は240件も。30〜50代の女性に事故が多く、重症になると60代以上の割合が多くなります。

ここでは、マッサージで怪我をしないために気をつけるべきポイントについて理解を深めておきましょう。

法的な資格制度がない施術による事故とは?

消費者庁は、法的な資格制度のない医業類似行為による手技を受けたことで、脊髄損傷や骨折といった重度の事故が多発していることを警告しています。具体的に該当するものは、リラクゼーションマッサージ・整体・カイロプラティックです。

医学的な観点から人体へ危害を及ぼす恐れのある施術は禁止されていますが、施術をするときに資格が必要ないため、施術内容は事業者によって差異があります。

あん摩マッサージ指圧、はり、灸と柔道整復は資格制度がある

器具を使用しない手技には、資格制度が法律で定められているものもあります。具体的には、あん摩マッサージ指圧、はり、灸と柔道整復で、国家試験に合格しなければ施術をすることができません。

事故は神経・脊髄の損傷が最も多い

消費者庁に2009年から約8年の間で1,483件寄せられている事故の内訳としては、神経・脊髄の損傷が20%と最も多く、次いで擦過傷・挫傷・打撲傷や骨折があります。

症状の治療にかかる期間は、1か月以上にのぼる重症は240件あり、1〜2週間が140件、3週間〜1か月が133件、1週間未満が120件です。また、医者にかからない場合は333件あり、不明は517件。

30〜50代の女性に事故が多い

消費者庁によると、30〜50代の女性がもっとも多く事故に遭っており、治療期間が1か月を超える場合は、60代以上の割合が多くなっています。

事故の具体的なケースとは?

消費者庁に寄せられた、具体的な事故のケースを紹介。

30代の女性は、首と肩の格安マッサージを受けた翌日、嘔吐と首〜肩にかけての激痛が生じ、病院で検査したところ髄液が漏れており、11日間の入院を余儀なくされました。

20代の女性は、強力マッサージを謳ったサロンでリンパマッサージを受けたところ、ろっ骨を骨折し治療に1か月を要しています。

消費者庁のアドバイスとは?

消費者庁がアドバイスする、リラクゼーションマッサージ・整体・カイロプラティックで施術を受ける場合のポイントは下記の通りです。

  • 疾病がある場合は、施術前に医師と相談する
  • 施術前に情報を見極め、施術や施術者を慎重に選ぶ
  • 施術を受けるときに、自分の体調や希望を施術者に伝える
  • 施術後に異常を感じたときは、施術を受けた施設や運営者にすぐ伝え、医師に相談する
  • トラブルの解決が難しい場合は、消費生活センターなどに相談する

不調を解消するつもりで施術を受けたのに怪我をすることが無いよう、これらのポイントを踏まえたうえでマッサージを利用しましょう。