ツボの科学的根拠とは?自律神経のバランスを整え、うつ病治療にも。

記事の著者:Siena編集部

ツボは気の通り道である経路の要点で、全身に位置する各器官や臓器とつながりがあります。気は目に見えないことから、健康効果に科学的な根拠が無いと言われることも。

実際に、ツボの科学的な根拠は解明しきれていない状況です。しかし、現在までに数多くの臨床実験や研究がおこなわれ、世界的にツボの効果が明らかにされつつあります。

ここでは、これまでの研究結果から明らかになっている、ツボの科学的根拠について理解を深めてみましょう。

ツボの仕組みとは?

東洋医学の長い歴史を通して現代に伝わっているツボは、WHO(世界保健機構)に認知されている数だけでも361ヶ所にのぼります。

ツボは体にある器官や臓器と結びついていて、皮膚と器官・臓器の連絡口としても機能。たとえば臓器の調子が悪くなったとき、経絡を伝わる気に乱れが生じ、ツボにコリや痛みといった反応が出る場合があります。

逆にツボを刺激することで気の乱れや自律神経を整えたり、血行を促進させて臓器の働きを正常化させることも可能です。

目に見えない部位の不調がコリや痛みといったサインとしてツボに現れることで、自分の体に向き合うことができるのがツボの魅力。

ツボの科学的根拠は、まだ証明されていない

ツボがもたらす健康への効果について、長い間議論されてきましたが、科学的な根拠に基づく証明はされていない現状にあります。現在、さまざまな臨床実験や研究がおこなわれている段階です。

科学的根拠が徐々に明らかになっているなかで、ツボは世界的に多くの医療機関で治療法として活用されてきています。ここでは、現状で明らかになっている科学的な真実を紹介。

ツボを刺激することで、疲労回復や免疫機能が向上?

ツボには毛細血管や神経が集中しており、電気が通りやすく、温度が高いことが科学的アプローチから判明しています。

ツボ周辺にある毛細血管の近くには、免疫を司っているリンパ球の働きを活発にし、組織間の栄養や水分の移動をスムーズにする「サブスタンスP」、血管を広げて血流を良くし心拍数を下げる「CGRP」という化学物質の繊維も多いことが明らかに。

ツボを刺激することでこれらの科学物質が放出され、免疫機能の向上や疲労回復・血流を促す作用があることが、徐々に分かってきています。

ツボを刺激することで、鎮痛効果も?

ツボを刺激することで、神経伝達物質の1つである「βエンドルフィン」が分泌されることも科学的に判明。鎮痛効果の高さから、頭痛や関節痛といった多岐にわたる痛みを緩和できる効果も期待可能です。

自律神経のバランスを整えて、うつ病治療にも

ツボを刺激すると自律神経のバランスが整い、PTSD(トラウマ)やうつ病の治療としても有効であると示されています。これは、アメリカのNREPPという政府機関でも科学的根拠のある心理療法として認められているものです。

効果はもちろんですが、自分で簡単に取り入れられるといった魅力から治療法に活用されています。