過度なマインドフルネスにはデメリットも。効果がないと言われる理由は?

記事の著者:Siena編集部

マインドフルネスとは、最近注目されているアメリカ発祥の脳トレーニング法。おもに瞑想がおこなわれ、ストレス軽減、集中力やインスピレーションの強化、ダイエット効果などメリットはさまざま。一方で、過度なマインドフルネスを危険視する声も。

ここでは、マインドフルネスの効果をうまく実感できるように、必要な知識をおさえておきましょう。

過度なマインドフルネスによるデメリットとは?

マインドフルネスには多くのメリットがある一方で、禅病や瞑想依存症などのデメリットが挙げられています。過度なマインドフルネスに気をつけ、うまく取り入れていきましょう。

禅病(自律神経失調症)

マインドフルネスによって一時的に起こる副作用に禅病があり、幻聴、頭痛や吐き気を催す場合も。症状は人によって異なりますが、科学的な根拠は解明されていないのが現状です。極度の緊張状態からリラックス状態に変わることで発症する場合が多く、交感神経から副交感神経へと一気に切り替わったことが影響していると言われています。

自律神経のバランスが崩れると、突然涙が出てくる、呼吸がしにくくなる、手足の痺れや異常な冷え、幻覚といった自律神経失調症の症状が出ることも。これらの症状が出た場合は、瞑想をただちにストップし、同じ方法で瞑想をおこなわないようにしましょう。

自律神経のバランスが乱れがちな人、運動不足ぎみの人は体を徐々に慣らしておくことが禅病のリスクを減らすうえで有効です。

瞑想依存症

過度なマインドフルネスは、自分だけの世界への逃避と同意。神経の乱れを悪化させる原因となります。あくまでも、一時的な癒しとしてマインドフルネスをおこなうことが大切。

また、マインドフルネス瞑想をおこなおうとすると、かえって疲れてストレスが溜まってしまう、という人も。効果をすぐに得られる、と過剰に期待してしまうと、効果が得られずに落胆することとなり、ネガティブ思考に陥ることも。瞑想が負担となることもあるのです。

効果がない、という人もいるのはなぜ?

マインドフルネスをおこなっても効果は得られない、という人もいます。それはなぜでしょうか?

効果を過信して治療のタイミングを逃す場合も

アメリカのブラウン大学精神医学・人間行動学のWilloughby Britton氏をはじめとする研究チームは、マインドフルネスによる健康効果を裏付ける科学的根拠はほとんどない、という論文を発表。

マインドフルネスでは免疫機能アップ、うつ病の再発防止、といった効果も挙げられています。Britton氏はマインドフルネスによる効果が過剰に宣伝されることで、本来ならば治療を受けるべき人が治療を受けない、という事態を危惧。十分な科学的根拠を伴わないまま一般にマインドフルネスが広まったことが原因。

Britton氏はマインドフルネスの効果を完全に否定しているわけではありません。米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)のレビューをもとに、マインドフルネス療法による不安やうつ、痛みへの中等度な効果は認められ、ストレスの軽減や生活の質を向上する効果はわずかである事実を指摘しています。

マインドフルネスに関する研究のなかには、瞑想をする人の方がしない人に比べて健康的な食事や運動をしている場合もあり、明確な結果が得られていないケースがあることも指摘。複数の実験や研究を比較したレビューに目を通すことの重要性をBritton氏は示唆しています。

うまく効果を実感するための方法

マインドフルネスをおこなうと気分が良い、シンプルに瞑想をする、といった力の抜き具合がカギ。瞑想中に異常を感じたり、不安に襲われた場合は瞑想を止めましょう。強く期待したり、思い入れを持ってしまうことで、瞑想に意味を求めてしまいます。瞑想は人生をより素敵に送るための1つの方法。楽しみながら気楽におこなうことが大切です。