リンパ浮腫の原因と改善法とは?長時間おなじ姿勢でいないこと。

記事の著者:Siena編集部

リンパ浮腫は、がん治療の後遺症として発症することが多い病気。手や足がむくんでしまい、思うように手足を動かすことができず、物が持ちづらくなったり、歩行困難になったりしてしまうのです。

リンパ浮腫にならないために、原因と改善方法について知っておきましょう。

リンパ浮腫とは

リンパ管の流れが悪くなると、リンパ管の内容物がリンパ管の外に染み出して現れたむくみが発生します。

リンパ浮腫とは、タンパク質がリンパ管から漏れて組織内に蓄積され、その部分の皮膚が硬くなってしまう病気のことです。

リンパ浮腫の原因と症状の現れ方

リンパ浮腫には、大きく二つの原因が考えられます。

生まれつきや原因不明

リンパ浮腫が起こる原因のわからないものを一次性リンパ浮腫と言います。

遺伝が関係する場合もありますが、けがや感染症が原因となる場合もあります。

がん治療の後遺症

まがんの手術や抗がん剤治療、放射線治療に発症する副作用で現れるものが二次性リンパ浮腫です。特に、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、皮膚がんなどの治療による後遺症の一つと考えられています。

そのためリンパ浮腫は、女性がかかりやすい病気です。

リンパ浮腫の現れ方

最初は足、かかと、手の甲が夕方に腫れていきますが、痛みや肌の色の変化はなく、翌日になると腫れが消えるものを可逆性リンパ浮腫といいます。

そして症状が進めば、むくみが消えてなくなった後に皮膚が線維化して硬くなって非可逆性リンパ浮腫の状態に進みます。

さらに進むと皮膚が硬く変形し、象皮症と言われる状態になります。そこに組織の炎症を合併してしまうとリンパ腫はさらに悪化してしまいます。

むくみを感じる理由

女性は、男性に比べてむくみを感じやすいと言われています。20代から30代の女性で、むくみを感じている女性は30%~40%、40代から50代では50%近くの人が自覚しています。

むくみの原因には、アルコールや塩分の摂り過ぎなど色々ありますが、1番の原因と言われるのが、筋肉を使わないことです。筋肉はポンプの役割も持っていて血流やリンパの流れにも影響します。

男性に比べて圧倒的に女性のほうがむくみやすいのは、女性のほうが筋肉量が少ないからです。そしてただでさえ少ない筋肉を使っていないと基礎代謝が落ち、消費カロリーも低下します。

むくみやすい人=基礎代謝が低い(筋肉量が少ない)、ということです。

運動不足と筋力の衰え

昔に比べて女性も男性もむくみを感じやすくなっています。

その理由に、高齢になると、運動量が減る傾向があります。生活の中で体を動かすことが少なくなるだけでなく、体を使って活発に動く機会が少なくなります。そうなると、使われなくなった筋肉が弱り、筋力が低下してしまいます。

今は、若い世代にもこの傾向があるため身体の加齢が進んでいます。

筋力が衰えることによって、血液の流れが悪くなり、むくみが起きやすくなるのです。

血液やリンパ液の流れの悪さ

むくみ改善にとって、血液やリンパの流れはとても大切で、静脈やリンパ管の働きはとても重要です。

血液やリンパ液がスムーズに流れているとむくみは起きにくいですが、流れが悪いと血管やリンパ管から体液がしみ出て、細胞と細胞の間に溜まります。これが、むくみになります。

高齢になると、血液やリンパ液の流れが悪くなることがあるので、むくみが起きやすくなることが考えられます。

むくみの改善方法

もし、自分では対処できない重度のむくみを発症したら早めに病院を受診しましょう。一度発症してしまうと完治は難しいですが、早めに適切なケアをおこなうことで改善できます。

体を冷やさないことが大切

温かいお風呂に入り、体温を上げ冷えた身体を温めましょう。冬場は、カイロや暖房で身体を温め、血流やリンパの流れが良くなるように心がけてください。

身体を締め付ける衣類などは暖かくても、リンパの流れを悪くするので注意。下着なども含め、締めつけ感のある衣類は、血流を滞らせるため避けましょう

リンパマッサージも効果的

頭、顔、肩、首などさまざまなところにあるリンパを手でこすり、滞った流れを流していきましょう。お風呂上がりの、身体が温まった状態でおこなうとより効果的。

用手的リンパトレナージとは、やさしい圧でリンパ液をトレナージ(排液)するマッサージのこと。手でリンパ液を優しくマッサージすることで、リンパの流れをスムーズに促してむくみを改善します。ポイントは、浮腫の部位に応じて、リンパ液を適切な方向へと流すことです。

椅子や机などの、安定したものにつかまり、3秒ほどかけて、かかとをゆっくりと上げるストレッチ。限界まで上げたら、また3秒ほどかけて、かかとが床につくギリギリまで下げていきましょう。これを20回ほど繰り返すことで、ふくらはぎと足首が同時にうごき、血流が良くなります。

圧力をかけての運動も

圧迫療法という、弾性包帯や弾性着衣などを利用して圧力をかける方法もおすすめ。むくみが減った状態を継続し、リンパ液が滞留するのを防ぎます。

この弾性着着を使う上で重要なのは、自分に適したサイズを使うことです。圧をかけすぎると、リンパの流れがスムーズにいかないことがあるので、しっかりと自分のサイズにあったものを着用しましょう。

弾性包帯や弾性着衣などを利用して、圧迫したままの脚を動かすと、リンパの流れがどんどん良くなります。運動を面倒に感じて体を動かさないとリンパの流れが停滞するので、積極的に適度な運動をとり入れることが重要になります。

予防法

リンパ浮腫のむくみは、皮下組織にタンパク質が溜まって水分を引き付けることが原因。

軽い運動、マッサージをする

座りっぱなしのデスクワークや車、飛行機などの乗り物に長時間乗る場合は、腕や足を上げて動かすなどの軽い運動をおこないましょう。

筋肉は、むくみに大切な代謝をアップさせたり、静脈やリンパ管の動きをサポートする役割を担っています。また、筋肉はリンパが老廃物の排泄を助けるポンプのような役割。ハードな運動ではなく、軽いウォーキングだけでも足の筋力は十分鍛えられます。

深呼吸を取り入れることで、呼吸のポンプ作用が静脈やリンパ管の流れを促進させるので、深呼吸を意識しながらウォーキングをすることもおすすめ。ウォーキングの後は、疲れを残さないためにマッサージをおこなうと良いでしょう。

体を冷やさない

日頃から温かい飲み物や食事を取ることで冷えを予防し、締めつけないゆったりした衣服を着て、適度に暖かい室温を保ちましょう。悪い姿勢や寒いところに長時間いることは控えましょう。外食や出来合いの食べ物で塩分を取りすぎることも不調につながります。

こういった生活習慣が慢性化すると身体に大きな負担をかけ、いつのまにか、むくみだけでなく腰痛や肩こり、最悪の場合には生活習慣病として現れてくることも考えられます。日常生活のなかで、気をつけていきましょう

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